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コレクション: 養蚕の書

養蚕家伝集 - 翻刻

養蚕家伝集 - ページ 12

ページ: 12

翻刻

暖気(だんき)にて蠺下の乾(かはき)て見ゆるならは五遍掛へし掃て三四日の間は 暖気の方に陽気/拵(こしらい)桑の遍をかけべし油断(ゆたん)なく蠺の下を切 事第一の術(しゆつ)也此節蚕/厚(あつ)く桑の遍不足ならは不揃(ふそろい)になるもの なり炭薪(すみたき)臭(にほひ)ひ悪(あし)からぬ様に気を付べし天井板(うらいた)近(ちか)く揚べからず 火の気/戻(かへり)て不宜(よろしからず)南風にて暖気ならは火は置べからず家内 の戸〆切て天井板明火の気無之は高き棚へ揚へし桑の遍かけ べからす蠺下しめり湿(しつ)気/起(をこ)るもの也蠺中/肝要(かんよう)の心得なり東 西南北風にて涼(すゞ)しく火を以陽気/拵(こしら)ゆる日は蠺下/能(よく)かわく故 桑の遍かけへし天井板の引戸有て火の気/籠(こもり)なくは戸を明(あく)るに 不及/棚(たな)は長押の辺ゟ下へ揚置へしとかく蠺下/乾(かは)く様に心掛べし 桑の遍は蠺下/乾(かはく)を見て指引/勘弁(かんべん)有へし扨四日め二年わらた を能乾し籾糠(もみぬか)をし敷筆羽にて移(うつす)へし壱枚掃七/圓坐(わらた)に分る なり但五日六日め迄に分け揃(そろへ)べし六日七日目迄よどみ口入蠺白く見ゆ る時桑の遍をかけ暖(あたゝか)に飼べし起蠺一ツ二ツ見ゆるならは低(ひく)き所へ おろし涼(すゞし)き方に飼へし但し戸を明(あけ)るは悪(あ)し喰(くい)口蠺よとみおくるゝ もの也火をいけぬるき方の陽気に心掛へし低(ひく)き棚(たな)にて取扱事 宜し扨(さて)能よどみ揃(そろい)喰(くい)口蠺見へす起一二分見ゆる時留桑をかけ 高き棚にわらた一ツ置に揚火を置暖気にこしらい桑/休(やすめ)の内長 押の上引戸等を明け晴(せい)天/暖(たん)気ならは仕切(しきり)〳〵を明(あけ)風の透(すく) 様に心掛へし雨湿(うしつ)北風ならは長押上/斗(はか)り随分(ずいぶん)暖気にいきの透(すく) 様に手段(しゆたん)有べき也折々上へ下た置所を替る事専要也桑付は昨(さく)日 留桑掛たる刻(こく)限(げん)桑付へしまた跡(あと)の一桑休め涼志く取拵ひ 棚も低くき處え揚置蠺/育(そだ)たぬ様に心掛へし桑付て急(きう)に暖 に取/拵(こしら)ひ桑の遍を掛る事/甚(はなはた)/不宜(よろしからす)扨桑付て五六遍掛よく