翻刻
あるべからず
十八 白粒(しらす)出粒(てす)之事
白粒出粒は繭(まゆ)の替り又土地によりて出る抔と云甚有間敷なり
右二品は飼方に出る病なり同し種を同し蚕にて飼ふて弐番
蚕三番蚕白粒出ぬもの也/自然(しせん)の陽気に育(そたて)たる證拠なり
扨居家をなほし又前に書たる如く桑休まふしの取扱
にて白粒出粒は見得ぬ也せ間にては出粒抔は有ても不苦(くるしからさる)様に
いへとも病なれは甚よろしからざるなり気を付べきの第一也
羽無き蛾(ひる)に白粒あるもの也別の紙に産すべし
十九 養蚕禁物(やうさんきんもつ)之事
一蚕屋にて襁褓(ふ [ん] とし)干すべからす小便の臭ひあり
一人の糞(ふん)の臭(にほひ)ひ魚を焼く事悪し
一椿の油幷粕諸/虫(ちう)即時(そくじ)に死す
一杦/檜(ひの)木/樫(かし)漆(うるし)柿串炭にて悪しき臭有之也
一蓬あしき臭ひを去るにはよし心なくもみ抔すれはにかみ有
て諸虫即時に死す庖(ほう)丁切/盤(はん)心を付て拭ふべし
一焼酒を薫する事蛾に甚忌尤灸(きう)治棚近き處にてすべからす
一蚕屋近く蚕糞置べからす
右之類餘は準し知るへし但戸を開風の吹透有れば
□わらぬもの也立/塞(ふさき)たるは甚悪し
廿 焼火炭之答
一或曰焼火にて飼ふものは善と云炭火にて飼なれしものは炭火
を善と云如何 答曰惣論に書たることく日影うとき湿