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コレクション: 養蚕の書

養蚕家伝集 - 翻刻

養蚕家伝集 - ページ 9

ページ: 9

翻刻

れは種元を恨(うら)むものなれは飼(かひ)方を能覚へき也/信(しん)州上田の 主人/養蚕(やうさんひ)秘(ひ)書を撰(えらみ)掃(はき)立等は予(わか)か手段の有増(あらまし)にして養(やう) 蚕/家(か)の重(てう)寶也然共/坂東(はんとう)は/陽國(よふこく)の飼(かひ)方のみにして吾郷(わかさと)の陰(いん) 地の術に洩(もる)るゝ事あり   二  幼少(おさな)飼蚕(かいこ)一間/拵様(こしらいやう)之事 一幼少蚕屋は弐間か弐間半/梁(はり)よし三間は火気/遠(とほ)くして 蚕下/不乾(かわかず)但し居間常に火をたく家は/不苦行間勝手(くるしからすゆきまかつて)次第 なり炉(ろ)弐間の間に壱ケ所ツヽの積(つもり)に開くべし但し十月も前方に 開くべし土の生なるに火を置は臭(にほひ)ひ悪(あし)し湿気(しつき)發る也古き 炉(ろ)にても前/廣(ひろ)に火を置事/宜(よろ)し一/掾(ゑん)は掻(かき)合宜し拭掾 一/天井(うら)板の隅(すみ)々引戸明置へし古来は炉の上に明たるなり火の 気留らすすみ〳〵に煙(けむり)込て不宜かならす隅え明へし 一/長押(なげし)の上引戸二三ケ所可附一/戸(と)障子(しやうし)の透(すき)間/念(ねん)を入ふさぐべし 低(ひくき)所は蚕下/不乾(かはかす)またあしきにほひも有べし寒暖(かんたん)の取扱 は長押の上引戸等にて取扱べし一/棚(たな)は初より不残/釣(つり) 置へし寒暖(かんたん)に随ひて入用なるもの也前に蚕屋拵ゆるは甚(はなはた) 手段(てたん)有べし居間は引/窓等(まどとう)次の間の方え明(あけ)る也蚕屋/表(をもて)の方 より外に戸の明(あけ)様なき故甚六ケ敷事也戸を明(あけ)ざれは箱の内の ことし明れは湿気(しつき)發(おこ)りやすし工夫有べきの第一也蚕屋/天(う) 井板(らいた)の下にて焼(たき)火なと甚/不宜(よろしからす)先年箙しを置/変(へん)有し事 あり出入もなきもの故箱の内のことし考弁(かんべん)有へき也   三  蚕/種(たね)取拵幷/寒(かん)水え入事 種は火の気日影の遠き長押の邊(へん)え掛(かけ)置べし種に重(おも)りの かゝらぬ様に気を付九月より紙袋(かみふくろ)さては桐(きり)箱え入長押の邊/煤(すゝ)の