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八郎兵衛いなかをめ?
ざしてかの先時(せんし)村
のちやがまはゞァの
ところへとまりあかし
れいのぼたもちを
【括弧内、刷りの違う資料より】
□□□【くふと】
□□□□【ひとしく】
しきり□【しきりに】
むな
さはき
し
けるゆへあとも
くふ たるて□【い】
に
もて
なし【食べたふりをしてやりすごし】
なんどへ入て
やすみけるが
とかくむなさはき
するゆへ此 家(や)の
やうすもこゝろもと
なく
うち
おこともきにかゝりひと
まづうちへたちかへらんとこの
ところをよにげにする
【左ページ上へ】
犬になりしたび人
八郎兵衛をみて
ほへるぬり
ものやの
ばんとう
の
犬と
なり
しは
わん〳〵とほへる
きをいの犬になつたのは
きや〳〵〳〵〳〵とほへる
大つうはくち仕立(しそ)の犬
となるをれにも一つくれ
ねへとずいわん〳〵の
ずいきやん〳〵それ
なくによ
ナ ソレ
きやん
よしか
ソレわん〳〵
【仕立:不詳】
【それよしか:草双紙でみかける決まり文句。「それでいいか」というように相手に念をおす表現。ただし、日常的に使われるものかというと疑問がある。博徒など特定の業界で使われる言葉なのかもしれない】
てめへたちは
やぼ犬では
なひ
すいけんだ
〳〵
【やぼ犬(やぼけん):野暮天とかけた洒落。】
【すいけん:大日本国語辞典に「死にたる鮑貝」とあるが、ここでは単純にズイズイ言う犬だからかもしれない。】
【ずい:ずずずいっと御願い奉りますの「ずい」。ずっと、つつっと、ついっとなどの擬音。何にでもズイをつけて言うのは通人の流行り言葉かもしれない。】
八郎兵衛もゝ太郎もどきにやうゐの
やきめしを一つづゝあてがい
犬でやいをなきやませる
ソレ此やきめしをずい
やりのぐつとしりを
ずいばしよりのずい
にけた
これで
どふそ
なき
やん
で
くれのかね ̄ト
いつては
かけとりを【掛け取り=集金人】
くるめる
やう
だの