翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

花芳野犬斑 / 山東京伝作 - 翻刻

花芳野犬斑 / 山東京伝作 - ページ 5

ページ: 5

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八郎兵衛いなかをめ? ざしてかの先時(せんし)村 のちやがまはゞァの ところへとまりあかし れいのぼたもちを 【括弧内、刷りの違う資料より】 □□□【くふと】 □□□□【ひとしく】 しきり□【しきりに】 むな さはき   し けるゆへあとも くふ  たるて□【い】        に もて なし【食べたふりをしてやりすごし】 なんどへ入て  やすみけるが とかくむなさはき するゆへ此 家(や)の やうすもこゝろもと         なく うち おこともきにかゝりひと まづうちへたちかへらんとこの ところをよにげにする 【左ページ上へ】 犬になりしたび人 八郎兵衛をみて ほへるぬり ものやの ばんとう     の 犬と なり しは わん〳〵とほへる きをいの犬になつたのは きや〳〵〳〵〳〵とほへる 大つうはくち仕立(しそ)の犬 となるをれにも一つくれ ねへとずいわん〳〵の ずいきやん〳〵それ なくによ ナ ソレ  きやん   よしか ソレわん〳〵 【仕立:不詳】 【それよしか:草双紙でみかける決まり文句。「それでいいか」というように相手に念をおす表現。ただし、日常的に使われるものかというと疑問がある。博徒など特定の業界で使われる言葉なのかもしれない】 てめへたちは やぼ犬では     なひ   すいけんだ      〳〵 【やぼ犬(やぼけん):野暮天とかけた洒落。】 【すいけん:大日本国語辞典に「死にたる鮑貝」とあるが、ここでは単純にズイズイ言う犬だからかもしれない。】 【ずい:ずずずいっと御願い奉りますの「ずい」。ずっと、つつっと、ついっとなどの擬音。何にでもズイをつけて言うのは通人の流行り言葉かもしれない。】 八郎兵衛もゝ太郎もどきにやうゐの やきめしを一つづゝあてがい        犬でやいをなきやませる ソレ此やきめしをずい やりのぐつとしりを ずいばしよりのずい にけた これで どふそ なき やん で くれのかね ̄ト いつては かけとりを【掛け取り=集金人】 くるめる やう だの