東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 1

續英雄百人一首 - 翻刻

續英雄百人一首 - ページ 29

ページ: 29

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【右丁上段】 細川高国(ほそかはたかくに)入道常桓は義晴(よしはる)将 軍の管領(くはんれい)なれど同姓(どうせい)晴元(はるもと)と戦(たゝか) ひ軍利を失(うしな)ひ播州の浦上掃部介(うらかみかもんのすけ) をかたらひ再(ふたゝ)び摂州に責上(せめのぼ)りけれども 味方(みかた)の赤松正則(あかまつまさのり)敵方(てきがた)へ心を通(つう)じ うら切(きり)しければ常桓 悉(こと〴〵く)打 負(まけ)終(つひ)に 大物(だいもつ)の広徳寺(くわうとくじ)にて切腹(せつふく)す最期(さいご) に料紙(りやうし)を乞(こ)ひ義晴(よしはる)公へ 〽この海(うみ)の波(なみ)より高(たか)きうき名(な)のみ  よゝにたえせずたちぬべきかな 伊勢(いせ)の国司(こくし)へ 〽ゑにうつす石(いし)を作(つく)りし海山(うみやま)を  のちのよまでも目かれずぞ見ん 姉のもとへ 〽世の中に迷(まよ)ふてふことなきものを  まよひといへることの葉(は)はなに 〽なしといひの哥は辞世にのこせし也 常桓(ぜうくわん)の臣嶋村 弾正貴則(だんぜうたかのり)も此時入水 して果(はて)る此霊世にいふ嶋村蟹(しまむらかに)となる 【下段】 細川入道常桓(ほそかはにうどうじやうくわん) なしといひ ま  た あり  と いふ ことの  葉(は)や 法(のり)のまこと   の心なるらん 【左丁上段】