翻刻
/利久(りきう)が/茶臼(ちやうす)
【本文】
/是(これ)なる/茶(ちや)うすは/挊(せんずり)の/子宮居士(しきうこじ)が
/陰中(いんちう)の/藏(そう)もつにして/二本指(にほんゆび)の
うす/紙(がみ)のふくきさばき/茶(ちゃ)
しやくのくぢり/棒(ばう)なつめの
/蓋(ふた)のぐあひよきスウ〳〵の
/水(みづ)こぼしの水ぬら〳〵こぼれて
/嶋(しま)やの/釜(かま)をぬらすといふ
/名器(めいき)なればせんずりの
/八重垣淫水(やへかきいんすい)の/白梅(しらうめ)
ふいた/紙(かみ)の/山本山(やまもとやま)はな
いきの/荒(あら)たき/園(ぞの)きねの
とがりの/高砂(たかさご)ひたへ/口(ぐち)の/毛(け)の
/一森穴(いちもりあな)のあぢの/大吉山未通女(だいきちやまをとめ)のしん/茶(ちや)
/年増(としま)の/粉(こ)ちやみな/此(この)ちやうすを/用(もち)
ふるとまうすなりしつゝこい/茶(ちゃ)のまはし/腰(ごし)
うす/茶(ちゃ)の/泡(あは)のあわをくはす/心(こゝろ)しづかに/美快(びくわい)をとげ
/茶臼(ちやうす)のきん/玉(たま)のつぺいの厂(がん)もどきとまうせば/皺(しは)をのばして/拭(ふか)れませう
【右丁下】
「ゆる〳〵
とおめへ
のいふ
とふりに
すらアな
ソレ〳〵〳〵
【左丁下】
もつと
ぐつと
つゝこんで
したから
まはして
おくれよ