翻刻
加へても未いへかねは不乱膏を加へて三かうを一に
合せて付へし
不乱膏
唐の土弐匁能摺りて水銀粉(ハラヤ)参分唐蝋四匁椰
子廿目錬様は口伝あり右の膏薬にて愈へ肉あ
かりても未いへかぬるときは遊戟膏を付へし
遊戟膏たいちかうのこと
とうき【当帰】生地黄びやくし【白芷】大黄苟薬肉桂
桂心
右七点を細かに刻み黒胡麻の油百目に浸す
但し油に浸す事夏は三目【日ヵ】冬は十目浸すへし扨
鍋に入(イ)れ右の薬黒色に成る程自然に煎し
布にて滓(カス)をこし棄て其跡へ青丹八十目入錬る
なり加減口伝あり疵浅きには初 ̄メより此遊
戟膏を付て癒すへし深き疵は初 ̄メより是を
付る事あしゝ
一きんさう養生のてたで【てだて】様〳〵有と云へ共或は
風をひき或は極熱に犯され或はしつけにやふれ
時に陏ひ着にあたりしな〳〵に変化する
故に内ゟ【みせけち】の養生はほんどう【本道】に任せて尤可然