翻刻
一手屓俗医術を尽しても不叶色々の悪性
出て方便(テタテ)の尽たる時是を用いて最も妙成る薬也
振薬《割書:手おい物るい笑ひすし【筋ヵ】をも|わたし骨をもつくなり》
人参少炙りてと う(同)き【当帰】も つ(同)かうかう骨【川骨】其儘
にしてわうれん【黄連】其儘粉にしてわうこん【黄芩】同肉
桂同桂心同川芎同びやくじゆつ【白朮】少々炙り丁子其儘
粉にして火を忌む大黄其儘粉にして檳榔子
其儘火を忌む甘草少々炙りて右はいづれも粉に
して各等分也但あまりこまか過たるは悪し常の薬
半分程 宛(ツヽ)絹に包茶碗七分目程に温き湯を入れ振り
出して可用如此三度振出して用ひ其跡を如(コトク)常煎
してあたゆる也以妙の薬也婦人血の道常にめまひ
こゝろ【心因性眩暈ヵ】さし出て頭痛するに用ひてもよし尤産
前産後の悪性にあたへてめいよの薬なり
金瘡血留万に吉し
駒繋草(コマツナキクサ)但花白吉し葉を取陰干にして粉にし
血の留らざる所に付べし其儘生にて能々摺りて
しやうのふ交せ合せ附るもよし口伝あり
同方