翻刻
古酒にて上戸下戸其に酔ぬ程に用る也薄茶
一服半程一服に用ゆ但三貼とは呑せさる薬也未
膿(ウマ)さる腫物はそのまゝ引へし膿たる腫物は口あ
きて即愈ゆへし
同方御所【?】散
ごはつそう黒焼《割書:酒に浸し能|毒を取る》かせ頭と尾とを
捨てかやつり草を■豆に切り一 束(タハネ)入て焼也
津蟹《割書:串にさし遠火に炙り|焦(コカ)して粉にし用也》鹿之袋角白焼にして
伽羅のたきから右四色よく〳〵粉にして寒晒の
米煎りて少し加へ酒にて右の如く用ゆ但し夜寐ざ
に呑すへし
表の療治付薬
右金瘡の篇に有る青膏を付け廻りの腫れたる
所には右の引薬を引へし腫物愈肉あがりても
愈兼る時は遊戟膏を附て愈すへし腫物の
内低く膿の色黒く或は薄赤くねはりなきは未だ愈さると
心得へし腫物平肉より一段高く覆盆子(イチゴ)の如く成
肉出 膿(ウミ)の色黄にしてねばりあらは頓而愈へき也
腫物焮留口あけ薬
ごはつそう桜の木の皮黒焼右二色等分に合せ粉