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コレクション: 愛知県豊橋市関連資料

三河国二葉松 - 翻刻

三河国二葉松 - ページ 118

ページ: 118

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【右丁】 《割書:夫木》しつかなる二村山の麓にそ千年の松の花そさきけ□【「る」カ】 正家 《割書:同》 秋風にはたおるむしのこゑ聞て尋ねそ越る二村の山 重之 《割書:同》 誰世よりうへて此名を留めけん園生の竹のふた村の里 冷泉大納言 《割書:万代|集》分ゆけは二村山のこくれよりはゝそましりのあられちるなり 為忠    ほとゝきす二村山をたつね見ん入あやのこゑやけふはまさると 俊頼 《割書:東関|紀行》玉くしけ二村山のほの〳〵とあけ行すゑはなみち也けり 光行    あつまちの山にや春の残るらん二村みゆるをそ桜かな 衣笠内大臣    くれはとり二村山にきて見れはめもあやにこそ月はすみけれ 俊恵【惠】法師    雪となり雨となりてや峯わけにかゝれる雲の二村の山 前内大臣基    明くれていくかなるらん玉くしけみやこに遠き二村の山 為氏    ほとゝきす二村山をたつぬれは峯をへたてゝなきかはすなり 俊成 《割書:藻塩|草》二村の山の端しらむしのゝめにあけぬとつくるはこ鳥の声 小侍従 【左丁】 《割書:十六夜|日記》はる〳〵と二村山を行すきて猶すへたとる野辺【邊】のゆふやみ 阿仏【佛】 《割書:山家|集》出なから雲にかくるゝ月影をかさねて待やふたむらの山 西行    三河なる二村山をわかれてはこの世を我もあらしとそ思ふ 同人 《割書:海道|記》けふ過ぬかへらは又よ二村のやまぬなこりのまつの下道 鴨長明     露時雨二村山の紅葉かな         宗祇     声いつれ二村山のほとゝきす       昌録      衣の里《割書:賀茂郡 ̄ニ有倭名鈔挙母と云|二村山よみ合》 《割書:千載》ほとちかく衣の里も成にけり二村山を越て来つれは 経衡 《割書:夫木》白妙に咲きなれる卯の花は衣の里のつまにそ有ける 忠隆 《割書:同》夜をかさねみやま立出て郭公ころもの里にきつゝ鳴けり 為盛