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名歌 今よりは霞もさこそ立ぬらめ衣の里に春のきぬれば
同 立かへり猶見てゆかん桜はな衣の里ににほふさかりは 具氏
衣手の山 名所集に出たり 衣袖山共書
夫木 衣手の山の梺にたつ鹿のうらさひしきに暁の声 顕仲
懐中 きて見へんことを頼まんみにしあれは立そひぬへき衣手の山 《割書:よみ人|しらす》
宮路山《割書:宝飯郡赤坂郷に有|しかすかの渡よみ合》
【上欄】《割書:「此三首| 三揃ニ非ス」| 》
万葉 撃(ウチ)日(ヒ)刺(サス)宮(ミヤ)路(チヲ)行(ユク)丹(ニ)吾(アカ)裳(モ)破(ヤレス)玉( タマノ)緒(ヲノ)念(ヲモヒ)委(ステヽ)家(イヘニ)在(アラ)矣(マシヲ)
同十一 打(ウチ)日(ヒ)刺(サス)宮(ミヤ)道(チヲ)人(ヒトハ)雖(ミチ)満(ユ)行(ケト)吾( アカ)念(オモフ)公( キミハ)正(タヽ)一(ヒトリ)人(ノミ)
《割書:同上|旋頭| 》 内(ウチ)日(ヒ)左(サ)須(ス)宮(ミヤ)路(チ)尓(ニ)相(アヒ)之(シ)人(ヒト)妻(ツマ)姤( ユヘニ)玉(タマノ)緒(ヲ)之(ノ)念(ヲモヒ)乱(ミタレ)而(テ)宿(ヌル)四(ヨ)曽(ゾ)多(オホ)寸(キ)
後撰 君かあたり雲井に見つゝ宮路山打越ゆかん道もしらなしらなくに《割書:よみ人|しらす》
東よりのほりけるとて三河国宮路の山を十月(カンナツキ)
つこもりにすくるに紅葉また盛に見へけれは
玉葉 嵐こそ吹こまりけれ宮ち山また紅葉はのちらて残れる 藤原高標女
遠江守にて下り給ふとて宮路のやまたの
藤の花の盛なるを見てよめり
盧主 むらさきの雲と見するは宮路山なたかき藤の咲る也けり 為家
家集 名にしおはゝ遠からすしも宮路山こへん手向のぬさせよ君 《割書:よみ人|しらす》
六帖 水鳥の浮て心のまとふ哉みやちの池に年はへぬれと 同
《割書:十六夜 |日記》 待けりなむかしも恋し宮路山おなししくれのめくりあふ世を 阿仏女
同 しくれふり染るちしほのはてにまたもみちの錦いろかわるまて 同