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翻刻
大谷川 額田郡大谷里有
《割書:夫木|》 瀬をはやみ渡るゝ水は大谷川あやうき橋をわたる歩行人 為相
我恋は大谷川原の岩かつら手にはとれ共ぬるよしもなし
いはしの原 《割書:此所不詳按に額田郡上地の原有|藻塩草に出る》
本歌不見 景物 《割書:玉柳 すこき郭公 鳥|鹿乃 伏鹿》
緑野ゝ池 《割書:或岩堀池と云不詳|》
《割書:夫木|》 春ふかく成行まゝにみとりのゝ池のたまもゝいろことにみゆ 和泉式部
藤野ゝ村
《割書:夫木|》 むらさきの糸くりかくと見へつるは藤野ゝ村の花さかりかも 宗国
二見道
《割書:万葉|》 妹も我もひとつなるかも三河なる二見の道に(ゆ)わかれかね/ぬる(つる) 高市連
竹谷里 《割書:宝飯郡竹谷里有|》
《割書:詠藻|》 みとりなる色もかわらてよのつねにいくよかへぬる竹の屋の里 道経
萩原里
風吹ぬうらみやすらんうしろめた長閑に思へ萩原の里 実方