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コレクション: 愛知県豊橋市関連資料

三河国二葉松 - 翻刻

三河国二葉松 - ページ 124

ページ: 124

翻刻

        萩山 《割書:宝飯郡萩村有|龍源寺のうらによきとうげとて冨士に似たる山有と云》 《割書:夫木|》 いろ〳〵の錦とそ見る萩山のしからむ鹿や秋はたつらん   藤原道経         出生寺 《割書:額田郡山中村法蔵寺を云|》 《割書:名寄|》 頼むかけ猶まよはすはういの世を出てむまるゝ寺とこそきけ 鎌倉宗高親王 《割書:紀行|》 三河なる二村山を箱にして中へいれたる法蔵寺かな     小堀宗甫         雨山 《割書:宝飯郡雨山里有|》 《割書:夫木|》 あめやまに来つゝなけはや子規【ほととぎす】こゑのいろさへぬれわたるらん 為忠 《割書:同|》 五月やみはるゝともなき雨山にいかに蛍の消せさるらん    盛忠         末野腹野 《割書:藻塩草に末の原野と書り|》 《割書:万葉|》 梓弓すゑのはら野に鳥狩する君か弓弦のたゆむとおもへは  光明峯寺入道前摂政大政大臣 《割書:続古|今》 ぬれつゝもし/る(ら)でとかりの梓弓末のはら野にあられふるなり 《割書:新拾|》 行秋のすゑのゝ原はうたれて霜にのこれる有明の月     後醍醐院 《割書:続後|拾》 なか月のすへのゝ原のはし紅葉時雨もあへす色つきにけり  法印良算         本野ゝ原 《割書:宝飯郡に有|昔は穂の原と云し》 《割書:月清(詣)【丸囲み】|》 うつしうふる庭の小萩の露雫もとのゝ原の秋や恋しき 後京極良経卿       本野か原は篠原の中に数多ふみ分たる道有て行来もまよひぬ       へきに故武蔵の司道のたよりのともからに仰て植置れたる       柳もいまた陰とたのむまてはなけれ共かつ〳〵道の知るへとなれ