← 前のページ
ページ 126 / 139
次のページ →
翻刻
峯野ゝ原 ■
豊河を立て野くれ里くれはる〳〵と過れは峯野々原
と云所あり日野ゝ草の露より出て若木の枝にのほら
す雲は峯の松風にはれて山のいろ天とひとつに
染たり遠望の感心情つきかたし
《割書:海道|記》 山のはは露より底にうつもれて野すゑの草にあくるしのゝめ 鴨長明
《割書:名寄|》 鶉ふすみねのゝ原を朝行はいらこか崎わ【「は」とあるところ】たつ鳴わたる 同
みね野ゝ寺
本歌不見
老津島 《割書:渥美郡浦村より続きたる|州崎を云》
三河におひつ島といふ州崎にむかひてわらはへの
浦といふ入海のおかしきを口すさひによめり
《割書:名寄|》 老津島しまもる神やいさむらん波もさわがすわら■(は)べの浦 紫式部
童郡の浦 《割書:渥美郡笠島の麓【「梺」は「麓」の意の国字】今浦村と云|》