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赤坂
家光公御上洛吉田御泊り赤坂御通の時御道記に
草枕露けき宿を立出て夜はほの〳〵と赤坂の空
近衛太閤基熙公赤坂御止宿にて
赤坂と聞つる里はもみちして夕日かゝやく名にや有けん
夫木 秋来てぞ見るへかりける赤坂の紅葉の色も月の光も 盛忠
同 外山なる花はさなから赤坂の名をあらはして咲つゝし哉 藤原為相
同 赤坂をすみのほる夜の月かけに光りをそふる玉笹の露 為忠朝臣
白妙の雪も埋ぬ赤坂や名に咲花のつゝしならまし 澤庵和尚
言の葉にむかし覚へて折に逢ふ名も赤坂につゝし咲ころ 同
吉田
馬かえて又まくさかふたよりよしたのもゝちかしやどのわたりに 近衛殿三木
我里のさとの名にしてなつかしく/き(よ)しやみやこの吉田ならねと 小野通女
おもひやるけふは都の神まつりこゝを吉田の里と聞にも 烏丸光広
夢とてもよしや吉田の里ならんさめてうつゝもうき旅の道 小堀宗甫
題吉田
行々何日窮 相送数州風 馬過暁霜上
竜横道路中 川流無画夜 人物有西東 羅字道春
一枕還郷夢 家書久不通
吉田昔日戦攻場 一旦功成洪祚長
行客憑誰誇子産 勝於溱洧不橋梁 林春斎