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翻刻
今橋牧野田三宿処にて
今日さらに五月まつひのやとり哉 柴屋宗長
吉田の内下地にて
松葉を焼て手拭あふる寒さかな 芭蕉庵桃青
二河
玉くしけけふ二河の明行はこれもみかはの内とこそ見れ 光廣卿
紀行 くには三河里は二川合すれはいつか/わ(は)かへりつかん古里 小堀宗甫
三渡野勝山城主熊谷越後守館
あふち咲雲井をちりの麓【「梺」は「麓」の国字】哉 柴屋宗長
市田 牧野四郎左衛門館
行袖を草葉のたけの夏野哉 同
伊奈 牧野平三郎宿所
沢の上の山たちめぐる春田かな 松平大炊忠定
卯の花や浪もてゆつる沖つしま 宗長
吉良東條の城
藤なみやさかりかえらぬ春も哉 忠定
波や行春のかさしのわたつ海 宗長
刈屋水野和泉守宿所
風や春磯の花咲沖つ浪 同