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コレクション: 愛知県豊橋市関連資料

三河国二葉松 - 翻刻

三河国二葉松 - ページ 131

ページ: 131

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     刈屋水野藤九郎宿所    朝霧は浪もてゆつる籬かな         宗長      同 和泉守に逗留    春はくれぬ時鳥はた初音哉         同      桑子村明眼寺にて永正十五年卯月廿三日此柴屋宗長      松平出雲寺長親公と住持秀連三吟        賦山河    常夏に庭の塵なき心かな          宗長    松にこたかき風の凉しさ          秀連    時鳥有明の月に声はして       長親公道閲        深溝松平大炊助忠定宿所    茂りあふ木すゑの夏の外山哉        宗長        深溝大炊助好景にあふて    花かともいふまて雪のまかき哉      谷宗牧        大浜称名寺の住持にあふて    かきくつし埋火つくす昔かな        同        彼僧鷲塚まてわたりはべれは 君おくるけふのわかれは駒とめてうち出の浜の心地こそすれ        と申《割書:か》け《割書:た》れは 称名寺住持【四角囲み】 君にけふ逢坂山は遠けれと此わかれ路に関守もかな        西都先應寺興行    鐘の音も最中(半イ)は雪のみやま哉        同    雲水も雪にはれたる朝哉          同      同藤助旅宿にて 【左頁上部余白の書入】 宗牧東国紀行天文十三年   後十一月十二日 暮はてゝ三河大浜まて 押付たり称名寺の住持 浜まてわたらせ給ひをり 侍る云々【ヵ】畳さへなき不弁 さなり一会の事餘り聊爾 にやなとあれと志のほとも 見へけれは○………… 十三日岡崎まてと急き 侍れは住持と馬にて鷲塚 まて渡給へ■○…………○ 大津の荘厳寺に住給ひしを ■□【藤沢ヵ】よりの仰にて去年 此道場に入院ありけん 其身花山院殿の御息 嶋の公方様の御猶子として 花頭殿にならせ給ふへき 人にて有しをおもはさる 乱世成に時衆に成給へり 哀なる世なり