翻刻
【右丁 白紙】
【左丁】
養生女(やうじやうめ)の子算(こざん)序
孝経(かうきやう)に曰く身体髪膚(しんたいはつぷ)これを父母(ふぼ)に受て敢(あへ)て毀(そこな)ひ傷(やぶ)ら
ざるは孝(かう)の始(はしめ)とかや万物(ばんぶつ)の霊(れい)たる人として孝行(かう〳〵)の心(こゝろ)なきは
禽獣(きんじう)にも劣(おと)るべし人として人たらん事(こと)をおもはヾ親(おや)の
こゝろざしを養(やしな)ふを始とす親の志(こゝろざし)を養はん事を思はヾ
子たるものゝ我身(わかみ)/全(まつ)たからん事をおもふべし我身
全(まつ)たからん事を思(おも)はヾまづ我/心(こゝろ)を正(たゝし)ふしよく〳〵身を
脩(おさめ)て風寒暑濕(ふうかんしよしつ)等に/侵(おか)されず高(たか)きに/登(のぼ)らず深(ふか)きに/臨(のぞ)
まず過食大酒(くはしよくたいしゆ)などのために/命(いのち)を縮(ちゞ)めず天然(てんねん)の寿(じゆ)を
保(たも)つべし是親(これをや)の志(こゝろざし)をやし【合字ヵ】なふ根元(こんげん)なり人の稟得(うけえ)たる