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【右丁】
ころうとのおきにたゝよひ侍るところ
にいつくよりともなくつりはりひとつ
くちの中になかれ入てあぎと【魚のえら】にぐさと
たちこみて侍るほとにたゝかたさの
あまりにぬかん〳〵とつかまつり候へは
つりはりのおはきれてのき候へともはり
はいまにぬけ候はずしだひ〳〵にのんど
せまりいたみまさり候へはいのちかきり
ちかく候によりてこのたびめしにおうじ
候はすとそ申けるおきなふしきにおほ
しめしかのうをのあぎとにさゝれたる
つりはりをぬきて見たまへはこかね
のつりはりなりこれこそうたかひもなき
【左丁】
みことのたつね給ふ御たからよとよろこひ
もろ〳〵のうろくずともにおほせけるは
このつりはりをたつねんためにこれまて
めしよせて侍れともしよせんたつね
もとめて候へはへちのやうなけれはなんぢ
らはとく〳〵すみか〳〵にかへるへしと
のたまひけれはうろくづともはよろこひて
いろをなをし水にたはふれなみをうがち
てをの〳〵ふるさとにかへりけりさてしほつゝ
をのおきなはくだんのつりはりをもちて
みことの御まへにまいり君はおほしめしわすれ
給ひけるかおきなはすこしもおこたる
事なくはかりことをめくらしすなはち