翻刻
【右丁】
九月十四日ヲロシヤ人/渡来(とらい)に付御/伺公(しこう)有増(あらまし)
此度罷渡候ヲロシヤ人参府之儀は難(かたく)相成/筋(すし)へ奉存候
左候得は持渡候/呈書(ていしよ)幷/献(けん)上/物(もの)は御役所へ呼出(よひいたし)請取候
様可仕哉呼出候節は紅毛(おらんた)加飛丹罷出候節之席に
呼出可申哉万一願之通/参府(さんふ)被仰付候はゝ阿蘭陀人(おらんだしん)参府
同様には相成間敷奉存候間如何可仕候哉
以来/通商(つうしやう)之義難相成筋とは奉存候得共如何可被
仰付候哉通商之儀難相成間被仰渡候はゝヲロシヤ人え
【左丁】
御役所にて申渡万一/強(しいて)て願候義も可有候御座候哉尤/再応(さいあう)
利害(りがい)申聞候様可仕候得共其上にても承引不仕出帆
不致候はゝ猶其せつ相伺候様可仕候
ヲロシヤ人御役所へ呼出之節両奉行/裏付(うらつけ)上下
着用可仕候哉幷/魯西亜(をろしや)人/隋身(ずいしん)之者四五人限候様可申
渡哉之事宗門之儀/相尋(あいたづね)候処十弐ヶ年已前松前にて被仰
渡候旨承知仕居候間此度/乗渡(のりわたり)候者御/制禁(せいきん)宗門(しうもん)之者一人も
無之候間先達て伺済之通踏絵におよひ申間敷哉