翻刻
【右丁】
袋の中央(ちうあう)に鷲(ワシ)の如き大/鳥(とり)有是を上之方(あくるかた)より
女之武者馬上にて鑓(やり)を持(もち)突留(つきとめ)たる躰を画(ゑか)く
是(これ)則(すなわち)魯西亜(をろしや)国王(こくあふ)の紋所(もんどころ)なる由/察(さつす)候にヲロシヤ国祖
をへうとると云第二をかたるいなと号し
女王也此かたりいな莫雄(ヱイエウ)【注】にて諸藩を従(したが)へ大小国を
創業(ソウキヤウ)するよし恐らくは此かたりいなを画たる成へし
右は火(ひ)を以あやつる事故/後来(こうらい)を制(せい)せらる
二月晦日後江府目付遠山金四郎殿御/徒(かち)目付増田
【左丁】
藤四郎原田寛蔵御小人目付近藤嘉兵衛鈴木金右衛門
末次左吉猪野七左衛門今四ッ時岩原御役所
着肥田豊後守殿成瀬因幡守殿御同道にて
公儀相機嫌御伺として岩原へ御出御帰後引続
金四郎殿幷御徒目付御小人目付入来御対話有之
三月二日御目付且成瀬因幡守殿立山御役所へ御出此度
魯西亜人御役所へ/被呼出(よひいたされ)候に付御門内其外御/座敷(ざしき)
向間毎之御見分堅め其外/見隠(みかくし)等之御手当御徒目付
【「莫」は「旲」の誤ヵ】