翻刻
流寄候ニ付天之あたへと歓取上ケ船打建ニ相掛り
候処船打立方存候者壱人も無之候ニ付菰ニ而
船形仕立夫を手本いたし長三尺程に木ニて
拵釘打方等/試(コヽロミ)夫より地所見立小舟打建に
相掛り候得とも寄木を当ニ仕立候ゆへ別而
はかとり不申三年余掛り漸々成就仕候処
右船打建候場所ゟ浜辺之方難所ニ而
容易ニ船おろしかたく夫ゟ道普請ニ
取掛り土を持岩間を切り道を付候に数日
相掛り漸々道普請出来尤人歩夥敷掛り
候得共夫食相働候参年ニ者相掛り候ゆへ
人歩相分り不申候尚又右手本船江書置
添岩穴之内ニ入置重而漂着之者も有之
候ハヽ力ニも可相成哉と在嶋中之様子夫
食等小舟相建出帆之様子委敷書置申候
夫ゟ日和を見合出帆可仕与船中飯米当ヲ