翻刻
葉草朝顔御座候大葱者ほしてたはこに
用ひ申候右山上者岩崩にて上り候事
不相成登候儀無御座候
一私共住居仕候場所者西東向の穴三ツ有之
候ニ付拵直し又々新規ニ穴三ツ五六尺四方
堀弐人三人四人ツヽ住居仕候右住居仕候より
五六丁東之方ニ而小舟打建申候此嶋国地より
至而暖気御座候
一食物者魚鳥磯貝茱萸等潮ニて煮又者
焼候て食事仕候是も沢山に者無之候捕高を
割合日々夫食に相賄ひ水ハ出水無之
天水を溜岩穴のまへに池を堀貝からにて
しつくい拵塗かため溜置申候得とも日干の
節者度々水切ニ相成難義仕候暖気節ハ
単物地はんにて相凌寒気節ハ鳥の
羽ねにてみののごとく拵着用相凌申候