東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

竹取物語 - 翻刻

竹取物語 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

るり色の水山より流出たるそれには色々の玉 の橋渡せり其あたりにてりかゝやく木共立り 其中に此取て持てまうてきたりしはいとわろ かりしか共の給ひしにたかいましかはとこの 花を折てまうて来る也山はかきりなく面白し 世にたとふへきにあらさりしかと此えたを折 てしかは更に心もとなくて船にのりておひ風 吹て四百余日になんまうてきにし大願力にや 難波よりきのふ南都にまうてきつる更に塩に ぬれたる衣たにぬきかへなてなん立まうてき つるとの給へはおきな聞て打なけきてよめる   くれ竹の世々のたけとり野山にも    さやはわひしきふしをのみ見し 是を御子聞てこゝらの日ころ思ひにひ侍つる 心はけふなんおちゐめるとのたまひて返し   わかたもとけふかはけれはわひしさの    千草のかすもわすられぬへし との給ひかゝる程に男共六人つらねて庭に 出来一人の男ふはさみ文をはさみて申くも むつかさのたくにあやへのうちまろ申さく玉 の木をつくりつかふまつりし事こ国をたち て千余日に力をつくしたる事すくなからす然