東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

竹取物語 - 翻刻

竹取物語 - ページ 26

ページ: 26

翻刻

しのひてたゝとねり二人めしつきとしてやつれ たまひて難波の辺におはしましてとひ給ふ 事は大伴の大納言の人や舟にのりてたつ ころしてそかくひのたまとね【ママ】るとや聞ととは するに舟人こたへていはくあやしき事かなと わらひてさるわさする船もなしとこたふるに をちなき事する舟人にもあるかなえしらて かくいふとおほしてわか弓の力はたつあらはふ といころしてくひの玉はとりてんをそくく るやつはらをまたしとの給ひて舟に乗て海 ことにありき給ふにいと遠くてつくしの方の 海にこき出給ぬいかゝしけんはやき風吹世界 くらかりて舟をふきもてありくいつれの方共 しらす舟を海中にまかり入ぬへくふきまはし て波は船にうちかけつゝまき入神は落かゝる様 にひらめきかゝるに大納言はまとひてまたか かるわひしきめ見すいかならんとするそとの給 ふかち取こたへて申こゝら舟に乗て罷ありくに またかゝるわひしきめを見すみ舟うみのそこに いらすは神おちかゝりぬへしもしさいはひに 神のたすけあらは南海にふかれおはしぬへし うたて有主のみもとにつかうまつりてすゝろ