東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

竹取物語 - 翻刻

竹取物語 - ページ 34

ページ: 34

翻刻

云けるかひにもあらすと見給ひけるに御心ち もたかひてからひつのふたに入られ給ふへく もあらす御腰はおれにけり中納言はいくいけ【*】 たるわさしてやむことを人にきかせしとし 給ひけれとそれをやまひにていとよはくなり 給ひにけりかひをえとらすなりにけるよりも 人のきゝわらはん事を日にそへておもひ給ひ けれはたゝにやみしぬるよりも人きゝはつか しく覚え給ふなりけりこれをかくやひめ 聞てとふらひにやる歌   年をへて波立よらぬすみの江の    まつかひなしときくはまことか とあるをよみてきかすいとよはき心にかしら もたけて人にかみをもたせてくるしき心ちに からうしてかき給ふ   かひはかくありける物をわひはてゝ    しぬるいのちをすくひやはせぬ と書はつるたえ入給ひぬ是を聞てかくやひめ 少あはれとおほしけりそれよりなん少うれし き事をはかひありとは云ける扨かくやひめ かたちの世に似すめてたき事をみかときこ しめして内侍なかとみのふさこにの給うおほく 【日本古典文学大系『竹取物語』岩波書店・昭和三十二年では「わらはげ」に校訂】