東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

竹取物語 - 翻刻

竹取物語 - ページ 41

ページ: 41

翻刻

せちに物思へるけしき也ちかくつかはるゝ人 人竹取のおきなにつけて云かくやひめれいも 月をあはれかり給へ共此頃となりてはたゝ事 にも侍らさめりいみしくおほしなけく事有 へしよく〳〵身奉らせ給へといふをきゝてか くやひめに云様なんてう心ちすれはかくもの を思とひたる様にて月を見給ふそうましき世に と云かくやひめ見れはせけん心ほそく哀に 侍るなてう物をかなけき侍るへきと云かくや ひめの有所にいたりて見れは猶物思へるけし きなり是を見て有仏何事思ひ給ふそおほす らん事何ことそといへは思ふ事もなし物 なん心ほそくおほゆるといへはおきな月な見 給ふそ是を見給へは物おほすけしきは有そと いへはいかて月をみてはあらんとて猶月出れ は出居つゝなけき思へり夕やみには物思はぬ けしき也月の程に也ぬれはなを時々は打なけ きなきなとす是をつかふものともなを物おほす 事有へしとさゝやけと親をはしめて何事とも しらす八月十五日はかりの月に出居てかくや ひめいといたくなき給ふ人目も今はつゝみ給 はすなき給ふ是を見て親共も何事そととひさ