東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

竹取物語 - 翻刻

竹取物語 - ページ 48

ページ: 48

翻刻

おはするかくやひめはおもき病をし給へはえ 出おはしますましと申せは其返事はなくて 屋の上にとふ車をよせていさかくやひめきた なき所にいかてか久敷おはせんといひたてこめ たる所の戸則たゝあきにあきぬかうし共も 人はなくしてあきぬ女いたきてゐたるかくや 姫とに出ぬえとゝむましけれはたゝさしあふ きてなきおり竹とり心まとひてなきふせる所 によりてかくや姫いふこゝにも心にもあらて かくまかるにのほらむをたに見をくり給へと いへとも何しにかなしきに見をくり奉らん我 をいかにせよとてすてゝはのほり給ふそくして ゐておはせねとなきてふせれは御心まとひぬ 文を書置てまからんこひしからん折々取出 て見給へとて打なきて書ことは此国に生れ ぬるとならはなけかせ奉らぬほとまて侍らて 過わかれぬる事返す〳〵ほゐなくこそ覚侍れ ぬきをく衣をかたみと見給へ月の出たらん夜 は見をこせ給へ見捨奉りてまかるそらよりも 落ぬへき心ちすると書をく天人の中にもたせ たるはこ有あまの羽衣いれり又あるは不死の くすり入りひとりの天人云つほなる御くすり