翻刻
【上段】
五岳真形図
東岳泰山 北岳恒山
中岳嵩山
西岳華山 南岳衡山
【中段】
抱朴子云凡修道之士棲
隠山谷須得五岳真形図
佩之則魑魁精怪莫能近
之昔漢武元年七夕西王
母降於承華之殿進蟠桃
命仙女董双成許飛㻴等
奏雲傲度歌曲而為武帝
寿又以錦嚢書巻示之則
此図也故知五岳為万地
之尊其形天真則世人渡
江航海随身帯之可却風
濤之倹所居浄処香花供
養必降禎祥歴有奇験可
不敬哉
【下段】
五岳(ゴカク)ヲタツ
トムヿハ書ノ
舜典(シユンテン)ニ始リ
和漢(ワカン)コレヲ
尊信(ソンシン)スルヿ
ヒサシ世(ヨ)ノ人(ヒト)
山坂(ヤマサカ)河海(カカイ)ヲ
ワ夕ルニ此図(コノツ)
ヲ帯(ヲフ)レハ風
波ノ倹難(ケンナン)ナ
ク且(カツ)寿福ヲ
祈(イノル)ニ其(ソノ)奇験(シルシ)
アルヿ本文
ニテシルベキ
ナリ
旅行用心集
道中用心六十一ケ条
一 初(はじめ)て旅立(たびたち)の日は足(あし)を別而(へつして)静(しつか)に踏立(ふみたて)草鞋(わらじ)の加(か)
減(けん)等(とう)を能(よく)試(こゝろみ)其(その)二三日が間(あひだ)は所々にて度々(たひ〳〵)休(やすみ)足(あし)
の痛(いたま)ぬやうにすべし出立(しゆつたち)の当坐(とうさ)には人々心は
やりておもはず休(やすみ)もせず荒(あら)く踏立(ふみたつ)るものなり
足(あし)を痛(いたむ)れば始終(しぢう)の難義(なんぎ)になることなり兎角(とかく)
はじめは足(あし)を大切(たいせつ)にするを肝要(かんよう)とす
一 道中(たうちう)所持(しよじ)すべき物(もの)懐中物(くわいちうもの)の外(ほか)成丈(なりたけ)事(こと)少(すくな)に
すへし品数(しなかつ)多(おほ)ければ失念物等(しつねんものとう)有て却而(かへつて)煩(わつら)