翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: 模範解答付きコレクション1

旅行用心集 - 翻刻

旅行用心集 - ページ 13

ページ: 13

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 はしきものなり 一 駅舎(はたこや)へ到着(たうちやく)して第(だい)一に其地(そのち)の東西南北(とうざいなんほく)の方(ほう)  角(かく)を聞定(きゝさため)次(つき)に家作(やつくり)雪隠(せつゐん)裏表(うらおもて)の口々(くち〳〵)等を見覚(みおほへ)  置(おく)事(こと)古(ふるき)教(おしへ)なり近火(きんくわ)或(あるひ)は盗賊(とうぞく)又は相宿(あひやと)に喧嘩(けんくわ)  等(とう)ある時(とき)のためなり 一 道中(たうちう)初てする輩(ともから)馬駕籠(むまかこ)人足(にんそく)の用あらば宵(よひ)の  中(うち)に亭主(ていしゅ)にあひて頼むべし相たひにては途中(とちう)  にてこまる事あり帳面(ちやうめん)ある人は着(ちやく)したる時宿  のものへ渡(わた)し頼むへし扨(さて)明朝(めうてふ)何時(なんとき)出立(しゆつたち)と宵(よひ)  より宿へ申付 其(その)刻限(こくげん)に応(おほ)じ其間(そのま)にあふ程(ほと)に  自(みつから)起(おき)若(もし)宿屋(やとや)不(おき)_レ起(ざる)時(とき)は宿(やと)を起(おこ)し膳(ぜん)の用意(ようゐ)  する迄(まて)に支度(したく)をいたし草鞋(わらじ)をはく計(はかり)に  して膳(ぜん)に向ふべしさなければ人馬(にんば)の用意も  自然(しぜん)と等閑(なをざり)になりて手間取(てまとり)都合(つかう)あしき  なり旅(たび)にては貴賎(きぜん)ともに此(この)法(ほう)を守(まも)らされば  手廻(てまは)し悪(あし)しと知(しる)へし 一 朝(あさ)はせわしき故(ゆえ)持(もち)たるもの取落(とりおとす)ものなれは宵(よひ)に  よく取しらべ用(よう)不用(ふよう)の心組(こゝろくみ)をして風呂敷(ふろしき)に包(つゝみ)  取ちらさぬよふに心懸(こゝろがく)べし足袋(たひ)は床(とこ)の中(うち)にて  はくほとに手廻しせされば朝おそく成なり