翻刻
日記(につき)手帳(てちやう)一冊 櫛(くし)并 ̄ニ鬢付油(ひんつけあふら)
但しかみそりは泊屋にてかり用ゆへし又髪ゆひもあれとも只途中
又は 御関所城下等通る節ひんのそゝけざる為なり
一 挑灯(ちやうちん) ろうそく 火打道く 懐中付木
是はたばこを呑ぬ人も懐中すべしはたこ屋のあんとうはきへ
やすきもの故ふ慮に備ふべし
一 麻綱(あさつな) 是は泊々にて物品をまとひおくに至極よきもの也
一 印板(いんばん)
是は家内へ其印鑑を残し置旅先ゟ遣ス書状に引合せ又
金銀の為_レ替等にも其印を用ゆる為の念なり
一【鈎の図】 此かきを所持すれば道中にて重実なるもの也
【以下図の説明】
革袋(くわふくろ)
駕籠に乗には此 革袋(かわふくろ)を持てよろし
座右の物を残らず入て休み又は
泊りへ着自身ひつさけあかるに
至極よきもの也
胴乱(だうらん)
乗かけには此胴らん至極
重法なり紐を手丈夫
にすべし