翻刻
【頭書・右丁】
とこのうみとは なみだ
どよみとは とつとわらふ
とのあぶらとは ねやの火
○ちの部
ちひろのうみとは ふかきうみのことをいふ
ちとせのさかとは としおいたることをいふ
ちりひちとは すこしのこと
ちはやふるとは 久しきこと
ちゝのこがねとは 千両のかねといふ事
ちりほひとは おちぶれたる
ちぎりとは やくそくのこと
○りの部
りんゑとは めぐりめぐることをいふ
○ぬの部
ぬばたまとは ゆめをいふ
ぬれぎぬとは なき名のたつことをいふ
【頭書・左丁】
ぬさとは 神のへいのこと
ぬかづくとは 神ほとけへまゐりをがむ事
○るの部
るりのきみとは げんじ玉かづらの君の名
○をの部
をちこちとは 遠近のこと
をぎのうは風とは 身にしむことをいふ
おにつはるとは はらたつことをいふ
おきこぐふねとは とまりさだめぬこと
をぐるまとは めぐりあふこと
おしまづきとは つくゑ
をもなしとは めんぼくなし
おもひのつゆ なみだ
をのわらはとは をとこのわらべなり
【本文・右丁】
候 半(はん)と御めて度御 嬉敷(うれしく)
存上(そんじあけ)まいらせ候 扨(さて)は明日(めうにち)
子供(こども)めしつれ候て飛鳥山(あすかやま)
花見(はなみ)に参(まい)り申べくと
支度(したく)致(いた)しおりまいらせ候
【本文・左丁】
御 程(ほど)さまいかゞおはしまし候 哉(や)
御 誘(さそひ)申上候やう母(はゝ)も申
おり候まゝ御 伺(うかゞ)ひ申上まいらせ候
何(なに)とぞ御 出(いて)なされ候やう
御ねがひ申上まいらせ候めて度かしく