翻刻
【頭書・右丁】
たちまちの月とは 十七日の月をいふ
たまぼことは みちのこと
たまだれとは すだれ也
たまくしげとは あかつき也
たをやめとは わかき女の事をいふなり
たそがれとは 夕ぐれのこと
○れの部
れいならぬとは わづらふこと
れんしとは ねんごろなることをいふ
れんりのえだとは ふかきちぎりをいふ
○その部
そめいろの山とは しゆみせんのことをいふ
そみかくだとは 山ぶしのこと
そゞろとは 心ならずと云こと
そでのしがらみとは なみだのことをいふ
【頭書・左丁】
○つの部
つらなるえだとは 兄弟也
つどふとは 人のあつまること
つたなしとは いやしきこと
ついばむとは 鳥のゑをはむ事なり
○ねの部
ねぎこととは 神ほとけにものをいのること
ねぢけ人とは あしき人
ねまちの月とは 十九日の夜の月をいふ
○なの部
なかるゝ水とは ゆくすゑさだめなきをいふ
なまめくとは うつくしき人のことをいふ
なをざりとは ねんごろになきこゝろなり
なべてとは みなといふこと
【本文・右丁】
かけまいらせ候御 慮(りよ)もしさま
なからよろしく仰上(おほせあげ)られ
下さるへく候めて度かしく
○端午(たんご)の文(ふみ)
菖蒲(あやめ)の節句の御ことふき
【本文・左丁】
御めて度存上まいらせ候よふぞや
此ほとは福太郎(ふくたろう)方(かた)へ
見事の品(しな)〳〵御祝(おんいわひ)下
され山々(やま〳〵)有難(ありがた)く御 嬉(うれ)しく
ぞんし上まいらせ候さてはけふし