東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

頭書萬用婦人手紙之文言 - 翻刻

頭書萬用婦人手紙之文言 - ページ 13

ページ: 13

翻刻

【頭書・右丁】  ○らの部 らうだけとは   くるしきこと らうがはしきとは みだれがはしきことをいふ  ○むの部 むもれ木とは   人にしられぬことをいふ むづかるとは   はらたつこと むつまじとは   ねんごろなるをいふ むつの花とは   ゆきをいふ むべとは     道理といふこと むらさきとは   ゆかりのこと  ○うの部 うきくさとは   うかれたること うたかたとは   水のあは也 うかれめとは   遊女の事 うらゝかとは   はなやかなるをいふ  うの花月は    四月のこと うつし心とは   狂乱なること 【頭書・左丁】 うなばらとは   海の事 うたこゝろとは  うつりやすき心をいふ  ○ゐの部 《割書:いの字の|部にあり》  ○のの部 のちのあしたとは わかれてのあしたのこと也 のこりぐさとは  菊のこと のもりのかゞみとは よそに見る心をいふ  ○おの部 《割書:をの字の|部にあり》  ○くの部 くずのうら風とは うらみをいふことうらはとも云 くだかけとは   にはとり也 くれはどりとは  あやのこと くるしきうみとは せかいをさしていふことなり くだり月とは   かたふく月のことをいふ 【本文・右丁】 初(はつ)のせくわざといわい まいらせ候まゝ昼頃(ひるころ)より 御 子様方(こさまがた)御つれ御入下さるべく候 御 待(まち)申上まいらせ候めて度かしく   ○五月雨(さみたれ)見廻(みまひ)の文 【本文・左丁】   かへす〳〵こなたも雨中(うちう) 打(うち)つゝき朦々(もう〳〵)しき御 日並(ひなみ)に   しのきかねまいらせ候ちと〳〵 候へともます〳〵御さへ〳〵敷   おはこひ御まち上まいらせ候かしく 御入のよし御めでたく御うれしく ぞんし上まいらせ候さては 此 品(しな)少々(しやう〳〵)ながらおくり上