翻刻
【頭書・右丁】
くにつうみとは 地神五代のことをいふ
くたちとは よのふけゆくこと
○やの部
やくもたつとは みそひともじのうたをいふ
やからとは 妻子の事
やをとめとは まいひめのこと
やまひことは こたまの事
やまひととは 仙人のこと
○まの部
ますらをとは かりする人
まめをとことは しんじつの人
まさなきとは つよくほめたることばなり
まのあたりとは めの下なり
またきとは もはやといふこと
まはゆくとは はずかしきこと
○けの部
けしうとは あやしき事
【頭書・左丁】
けらしとは けりといふこと
けうとしとは けしからぬこと
○ふの部
ふしまち月とは 十九日の月をいふなり
ふけまち月とは 廿日の月のことなり
風月の道とは 歌道のことをいふ
ふゞきとは かぜにゆきのまじりふく事
ふみ月とは 七月の名
ふたつの海とは 生死のこと
ふちころもとは いやしきもの
ふりわけがみとは いまだ結ひはじめぬかみ
○この部
こし地とは ふるさとのこと
こしかたとは すぎしこと
こゝのへとは 内裡のこと
【本文・右丁】
まいらせ候御つれ〴〵御酒(おんさゝ)の
御口取りにもと存上(そんじあげ)まいらせ候
まづは折(をり)から御 見舞(みまひ)迄(まて)に
しめし上まいらせ候めて度かしく
○暑中(しよちう)見廻(みまひ)の文(ふみ)
【本文・左丁】
返(かへす)〳〵こなたよりは打(うち)たへ
御 無沙汰(ぶさた)いたしまいらせ候
わざ〳〵しめし上まいらせ候
ちと〳〵御 伺(うかゝ)ひ申上たく
此ほどはたへかたきあつさに
候へとも折(をり)ふし人ずくな
候へとも御 揃(そろひ)遊(あそ)ばし
にて存なからそのまゝに
御 機嫌(きげん)能(よく)入せられまん〳〵