翻刻
【頭書・右丁】
あはびとは 片おもひを云
あまつ神とは 天神七代
あだし人とは こゝろさしかならぬ人の事
あだくらべとは たがひにあだなる中
あづま人とは 東の人
あまぎるとは 雲のきれたることをいふ
あからめもせすとは よそめをせぬ事
あを人ぐさとは いきとしいける衆生の事
あさゐとは あさねのこと
あなかしことは あらおそろしきといふこと
あしかきとは ちかきこと
○さの部
さをしかとは 鹿の事
さゝがにとは くものこと
さゝれ水とは 少しの水
【頭書・左丁】
さゞれいしとは ちいさき石
さらなりとは いふにおよばぬといふ事
さがなきとは あしき事
さかしたつ人と かしこだてする人なり
さゝめごととは さゝやくこと
さやけきとは 月のさえたることをいふ
さかしらとは さまたぐること
さばかりとは これほどゝいふ事
さいまつるとは 人をもとく事をいふ
さみとり月とは 正月のこと
さり〳〵とは がつてんすること
○きの部
きりたつ人とは とほくゆく人のこと
きりにすむ鳥は ほうわう
きぬ〴〵とは わかれのこと
【本文・右丁】
外(ほか)より貰(もら)ひ候まゝ御 目(め)に
かけまいらせ候御 慮(りよ)もしなから
御かもしさまへもよく〳〵
御つたへ御ねがひ上まいらせ候
めて度 可祝(かしく)
【本文・左丁】
○盆(ぼん)の文(ふみ)
返(かへす)〳〵も此ほとは富(とみ)太郎へ御
いまだ暑(あつ)さもさりやらず候へども
念(ねん)もじの御ことつてなし
みな〳〵さま弥(いよ〳〵)御 障(さはり)なふ
下されやま〳〵有がたく
御 凌(しのぎ)候はんと山々御めて度
御うれしくそんし上まいらせ候
御 嬉(うれ)しく存あげまいらせ候