翻刻
【頭書・右丁】
きさらぎとは むすめのこと
○ゆの部
ゆく水とは おもふこと
ゆるしてとは ゆだんなること
ゆみはり月とは 七日八日の月をいふ
ゆふだすきとは しめなはのこと
ゆふつげ鳥とは にはとり
○めの部
めでるとは あいすること
めざしとは いやしき女
めづらかとは めづらしきこと
めりとは なりのかへ詞なり
○みの部
みをしるあめとは なみだ也
みやびたるとは うつくしきこと
みづくきとは ふみのこと
みどり子とは 三四才までの子をいふ
○しの部
【頭書・左丁】
しきたへとは まくらをいふ
しのゝのめとは あけがたのこと
しらなみとは ぬす人のこと
しか〳〵とは いろ〳〵といふこと
しきしまのみちとは 歌の事をいふ
しとねとは よるしくもの
しがらみとは 水をせくもの
○ゑの部 《割書:えの字の|部にあり》
○ひの部
ひのもととは 日本のこと
ひたちおびとは ちぎりをむすぶことをいふ
ひとたのめは いつわりをいふ事
ひすいとは うつくしきこと
ひとの日とは 正月七日也
ひちかさあめとは にはかにふるあめの事
ひくらしとは 朝より夕迄
【本文・右丁】
ちと〳〵御見合せ御はなしに
御 程(ほど)さまにも御魂(おんたま)むかひにて
御出くださるべく候めてたくかしく
嘸々(さぞ〳〵)御 取込(とりこみ)とすいし上まいらせ候
さては此 三輪素麵(みわそうめん)少々
ながら送上(をくりあげ)候 様(やう)隠居(いんきよ)申
つけまいらせ候ま事にわざと
【本文・左丁】
御はもじの御 事(こと)と存上まいらせ候
めてたくかしく
○八朔(はつさく)の文
返す〳〵赤かちん一重
田面(たのも)のせくの御いはゐ
さもしきしなに候へとも
申上まいらせ候 誠(まこと)に日並(ひなみ)よく
御めにかけまいらせ候かしく
打続(うちつゞ)き一入(ひとしほ)の御事に存