翻刻
【頭書・右丁】
○もの部
もち月とは 十五夜の月
もろこしとは からくにのこと
もろかづらとは 女の兄弟の事なり
○せの部
せなとは をとこの事
せきもりとは せきをまもる人の事
○すの部
すべてとは さうじての心
すさびとは 手すさび也
すぐせとは すぎたる世の事
すゞめいろどきとは くれがたの事
する〳〵とは いそぐ心をいふ
大和詞終
【頭書・左丁】
[万(よろつ)染色(そめいろ)の名(な)]【四角枠で囲み】
青(あを) 紺(こん) 千種色(ちくさいろ)
花色(はないろ) 浅黄(あさぎ) 萌黄(もえぎ)
木賊色(とくさいろ) 藍豆褐(あいみるちや)【藍海松茶ヵ】
鶯茶(うぐひすちや) 御納戸茶(おなんとちや)
空色(そらいろ) 木蘭(こび)茶(ちゃ)【媚茶ヵ】
黄(き) 鬱金色(うこんいろ) 黄茶(きちや)
卵色(たまごいろ) 鶸茶(ひはちや) 山鳩(やまばと)
梔子色(くちなしいろ) 朽葉色(くちばいろ)
丁子茶(てうじちや) 相伝茶(そうでんちや)【宗伝唐茶ヵ】
木空茶(きがらちや)【黄唐茶ヵ】 褐(かば)【樺ヵ】 柳茶(やなぎちや)
【本文・右丁】
上まいらせ候いよ〳〵御繁昌(ごはんしやう)に
御 入(いり)候 哉(や)さしたる御 事(こと)も
なく候へともまづはけふしの
御 寿(ことぶき)申上たくそう〳〵
めてたくかしく
【本文・左丁】
○月見(つきみ)の文
かへす〳〵外にさしたる
残(のこ)る暑(あつ)さの御 障(さわり)もなふ
お客さまもなく候ゆへ御 遠慮(ゑんりよ)
御めて度存上まいらせ候殊更
なふみな〳〵さま御さそひ
はれ〳〵しき御 天気(てんき)にて
御こしのほどまち上まいらせ候
今宵(こよひ)の詠(ながめ)ひとしほと