翻刻
【頭書・右丁】
赤(あか) 紅染(べにそめ) 茜(あかね)染
緋色(ひいろ) 蘓枋(すはう)【蘇芳ヵ】 桃色(もゝいろ)
薄紅梅(うすかうばい) 葡萄色(とびいろ)【えびいろヵ・又は鳶色ヵ】
騮色(くりいろ)【栗色ヵ】 紫(むらさき) 藤色(ふぢいろ)
柿(かき) 薄柿(うすがき) 大和柿(やまとがき)
桔梗(きゝやう) 鴇色(ときいろ) 藍藤(あいふぢ)
白(しろ) 素褐(しろちや) 兼防(けんばう)【憲法ヵ】
黒(くろ) 灰色(ねづみいろ) 藍鼠(あいねづみ)
檳榔子(びんろうじ) 瑠璃紺(るりこん)
筑波鼠(つくばねづみ) 煤竹(すゝたけ)
其外当世さま〴〵の
染色あり少しづゝの
ちがひにて其名かはれり
【頭書・左丁】
しかれどもみな青黄
赤白黒の五色より出 【正色せいしょく】
たるものなり右の内
かんしきとて紫くり色 【間色かんしょく】
もえぎ茶色鼠いろ
これを外の五色といふ
いづれも此門より出たる也
[畳紙(たとふかみ)折形(をりかた)の図(づ)]【四角枠で囲み】
たとふかみをりかた品々
ありそのものによつて
おの〳〵かたちいろ〳〵
かはりありこゝにその
あらましをしるす猶
その品々によりくふう
してわかたよろしき
せいしかたあるべし
【本文・右丁】
おし計(はかり)まいらせ候 扨(さて)は兼々(かね〳〵)
申上候通 乗物町(のりものてう)藤間(ふぢま)
よし参(まい)り候まゝお恵(ゑ)みさま
御つれ夕(ゆふ)かたより御出(おんいて)
被成(なされ)候やうねんじ上まいらせ候かしく
【本文・左丁】
○重陽(てうやう)の文
かへす〳〵久々御 無(ふ)さたいたし
気ふし【けふし=今日】の御 寿(ことふき)菊(きく)の齢(よはひ)
まいらせ候さためて御子さま方
諸(もろ)とも御いわゐ申上
さそ〳〵御 成人(せいじん)なさるへくと
まいらせ候また〳〵遠方(えんほう)より
御めてたくそんし
貰(もら)ひ候まゝ木(き)の子(こ)少々