東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

頭書萬用婦人手紙之文言 - 翻刻

頭書萬用婦人手紙之文言 - ページ 26

ページ: 26

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【頭書・右丁】 べき事なれ共女心の 思慮(しりよ)なく次第(しだい)〳〵に 事(こと)かさなりて家(いへ)の乱(みだれ) となることをしらず 爺親(てゝおや)にあしくいひなし それよりてゝ親を小(こ) だてにとり親の気(き)に いらぬ娵(よめ)を追(おひ)いだす 事に誰(たれ)も申ぶんは有 まじきなどゝいひてわめ きいだせば息子(むすこ)気(き)の どくさに取成(とりなし)いふとき 女房に目のくれるも 其方の愚昧(ぐまい)ゆへなどゝ 我子(わがこ)へも恥(はぢ)をあたへ 【頭書・左丁】 娵のにくさにわが子 へもあたりあしくなり 最初(さいしよ)娵(よめ)をとりて 家(いへ)ををさめさせその 身(み)は安楽(あんらく)の身とならん 願ひしこともきへはてゝ 修羅(しゆら)をもやす種(たね)とは なりぬ浅間(あさま)しき事 ならずやこゝをもつて 姑はじめの願ひのごとく せば世上の姑の鏡(かゞみ)と なるべきなり歌に  いにしへの娵のつら   さをおもひなば  鬼ばゝじやとは   いかでいはれん 【本文・右丁】 御めもじのふしと     申残しまいらせ候かしく   ○婚礼祝義(こんれいしうぎ)の文      ○こんれいの文に返す〳〵とはかくまじきなり   そへて申上まいらせ候此ほと   亀右衛門(かめゑもん)さま御はなしにて 一 筆(ふで)しめし上まいらせ候御 揃(そろひ)   うけたまはり候へは御さきさま 遊し御 機嫌(きげん)よく入せられ 【本文・左丁】   かねて御 間柄(あいたから)のよし 数々(かず〳〵)御めて度存上まいらせ候此ほとは   御 相応(さうおう)の御ゑんとうけ お萬美(まみ)さま御事御 日柄(ひがら)も   たまはりま事に〳〵 よろしく御 婚礼(こんれい)よろづ   万々年の末(すへ)かけて 御 滞(とゞこふり)なくすまさせられ候よし   御めてたく御両親さま 誠(まこと)に玉椿(たまつはき)の八千代(やちよ)まで