東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

頭書萬用婦人手紙之文言 - 翻刻

頭書萬用婦人手紙之文言 - ページ 28

ページ: 28

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【頭書・右丁】 のものまでもよきに いひはやすにより女心に 油断(ゆだん)してなじむに したがひ朝寝(あさね)して 髪(かみ)ゆふに隙(ひま)をとり めづらしきうちは 夫(をつと)も用捨(ようしや)するにつき あがりて姑の気には 入らず姑の顔付(かほつき)あし ければそろ〳〵姑を 譏(そし)りいだし腰元(こしもと)下(げ) 女(じよ)を相手(あひて)に陰口(かけくち)いへば そのうちにも又姑に 告(つげ)るものありて家内(かない) の騒動(さうどう)となる娵(よめ) 【頭書・左丁】 始(はじめ)の願ひには嫁入 してさきの夫の気に 入り姑(しうとめ)を大切(たいせつ)にして いかやうのことありとも 辛抱(しんばう)する願ひなり しを打わすれて夫(をつと)の 大切(たいせつ)なる親(おや)をそしり わか口よりわが身を 追出(おひいだ)す媒(なかだち)をなすこと なりうたに  しうとめをおやぞと   おもひつかへなば  いかでふたゝび    家をいづべき  ○奉公(ほうこう)する心得(こゝろえ) 下女(げじよ)最初(さいしよ)の願ひには 【本文・右丁】   御さそひ合され御入のほと 御事と有かたく御うれしく   くとふも〳〵御まち申あけ 存上まいらせ候さてはわざと   まいらせ候御慮もしなから 内祝(うちいはひ)いたし候まゝ御 招(まねき)申上たく   そのよし御あねさまへも こなたより申上候やう竹(たけ)左衛門   仰上られ下さるへく候 申付まいらせ候 夕方(ゆふかた)よりいとさま 【本文・右丁】     めてたくかしく 御めしつれられ御 遊(あそ)ひに 御出被下候やう御ねがひ上まいらせ候 兼(かね)て御馴染(おんなじみ)の勝(かつ)五郎かさ久も 参(まい)り茶番(ちやばん)いたすとやら 申事に候まゝくれ〳〵も御 越(こし)