東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

頭書萬用婦人手紙之文言 - 翻刻

頭書萬用婦人手紙之文言 - ページ 29

ページ: 29

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【頭書・右丁】 奉公(ほうこう)に出てよくつ とめ主人(しゆじん)の気(き)に入り 立身出世(りつしんしゆつせ)して衣服(いふく) も沢山(たくさん)にこしらへ相(さう) 応(おう)の所へ縁付(えんづか)んと おもひての奉公なり はじめ母親(はゝおや)のいひわた すには奉公にいづる からはいかやうの主人(しゆじん)に つかはるゝやしれず朝(あさ) もとくおき夜(よる)も遅(おそ)く 寝(ね)るものとこゝろえ へし女は第一 尻軽(しりがる) にして主人(しゆじん)にくち こたへせす仮(かり)にも朋(ほう) 【頭書・左丁】 輩(はい)と主人のことかげ くちいはず朋輩とて 油断(ゆだん)すべからず主人へ 告口(つげくち)するものと心得 べし年(とし)たけなば 必(かならず)〳〵旦那(だんな)のそば ちかくよらぬやうにし とかく人にそねまれぬ やう物事(ものごと)つゝしみ 大切(たいせつ)に勤(つと)むべしと いひわたす時娘も其 気(き)になつとくして母の 教(をしへ)のとほりにせんと おもひしはこれ最初(さいしよ)の 願ひなりさて奉公に 【本文・右丁】 御 待(まち)申上まいらせ候かしく   ○奉公(ほうこう)に出(いつ)る方(かた)へ遣(つかは)す文   かへす〳〵何なりとも いよ〳〵御 替(かは)らせなふ御入のよし   相応の御用も御さ候はゝ 御めてたくそんしあけまいらせ候   かならす〳〵御へたてなく 承(うけたま)り候へはお千世(ちよ)さま御 事(こと) 【本文・左丁】   御申こし下さるへく候 御 奉公(ほうこう)に御出被成候よし   こなた喜美にても御てつ 嘸々(さそ〳〵)御 支度(したく)何角(なにか)と御   だひに上ケ可申候まゝくれ〳〵 賑々敷(にぎ〳〵しく)御 祝(いは)ひなされ候はんと   御申こし御ねかひ申あけ 御めてたく存上まいらせ候さては   まいらせ候めてたくかしく ふつゝかの品(しな)には候得とも