東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

頭書萬用婦人手紙之文言 - 翻刻

頭書萬用婦人手紙之文言 - ページ 31

ページ: 31

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【頭書・右丁】 善悪(ぜんあく)の相(さう)はあらはるゝ ことなりしかれども人 是に心をよする事 なくして家(いへ)を乱(みだ)し身(み) を害(そこな)ふ事になりゆく ことをしらざるなり つゝしむべし〳〵 [諸礼(しよれい)躾(しつけ)がた]【四角枠で囲み】 ○貴人(きにん)へ小袖(こそで)を参(まゐ)ら するに先 衿(ゑり)の左右(さゆう) を両手(りやうて)にもちてひざ まづきめし給ふとき たつてきせまゐらせ 帯(おび)の中ほどを左右 の手にもちてまゐ らするなり 【頭書・左丁】 ○脇差(わきさし)をさし上る事 刃(は)の方をわが方になし 鍔(つば)の下とこじりの所 を両手に持(もち)て参らすべし ○惣(さう)じて刃物(はもの)を参ら すには刃(は)の方をわが方に なしてまゐらすべし ○床(とこ)のかけもの或(あるひ)は 花(はな)などを見る事まづ 床(とこ)の少しこなたより ひざまづき三足(みあし)ほど 床の前へはひ寄(より)よこ 畳(たゝみ)の上へ両手をつきて 見るべし ○しやうじあけたて のこと左りの膝(ひざ)をつき 【本文・右丁】   多用(たやう)ゆへこなたよりよろしく 御 愛度(めでたく)存上まいらせ候此品   申上候やう申付候かしく わざと御祝ひ申あけまゐらせ候 幾久敷(いくひさしく)御おさめ下さるへく候         めてたくかしく   ○病気見舞(びやうきみまひ)の文   返す〳〵とくより御見舞 御かもしさま此ほとより御すぐれ 【本文・左丁】   申上たく候へとも此ほとは 不被成候よしいかゝ御入候や   無人(ぶにん)にてことの外せはしく 扨々(さて〳〵)御 案事(あんじ)申あけまいらせ候   それゆへ自由なから 嘸々(さぞ〳〵)御心づかひさつし上まいらせ候   御無さたいたしまいらせ候 此一 重(ぢう)御 見廻(みまひ)ながらおくり上   御ゆるし下さるへく候かしく まいらせ候くはしくは御めもじに