東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

頭書萬用婦人手紙之文言 - 翻刻

頭書萬用婦人手紙之文言 - ページ 35

ページ: 35

翻刻

【頭書・右丁】 先本膳の飯(めし)汁(しる)さいを 二三 度(ど)もくひて二の 汁(しる)をすひ同じくさいも くひて本ぜんのめしに かへるべし三のぜんも又其 ごとし凡二三の汁(しる)料理(れうり) によりて客(きやく)くはざる時の 為(ため)にうすみそすまし抔(など) にするなり又本汁をかへ にやりたる間にくふなり ○むかふづめはくはずして よし二の膳の汁は右の 手にとり左の手へうつして くふ置(おく)時も又右の手へ うつしておくべし三の汁は 左りの手にて其侭(そのまゝ)とり 【頭書・左丁】 とるがよし鱠(なます)ばかりは 持上(もちあげ)てくふべからず汁(しる) の実(み)さいのものにても 椀(わん)のそこにあるものを撰(ゑり) 出してくふべからず亭主(ていしゆ) さいのものをひかばかさを 出してうくべし貴人 飣(さい) をひかば箸(はし)を膳の上に 置わんを出し両手を つきてまつべしあたへ 給ふ時両手にうけて いたゞくへし ○貴人の前にては盃(さかづき)は 右の手にとり左の手を そえてもつべし同輩(どうはい) ならば左の手にて飲(のむ)べし 【本文・右丁】 御 事(こと)何(なに)より〳〵御めて度(たく) 御 嬉(うれ)しく存上まいらせ候 取(とり)あへす 有合(ありあは)せ候まゝ此(この)二種(ふたしな)御めに かけまいらせ候たゞ〳〵御 見廻(みまひ)の 印(しるし)までに候めてたくかしく 【本文・左丁】   洪水(おほみづ)見舞(みまひ)の文 打(うち)つゞき御 日和(ひより)あしく御もとさま 御 近所(きんじよ)水出(みづいで)候よしさて〳〵 御 蔭(かげ)ながら殊(こと)に御 案(あん)じおりまいらせ候 去(さり)ながら最早(もはや)水(みづ)も引(ひき)候との