翻刻
【頭書・右丁】
しかし婦人(ふじん)はいづれも両
手にもちたるがよし
○吸物(すひもの)出すにきうじの
ものわが右におかば箸
を取ながら右の手にて
そのふたを取すぐに其
手にて椀(わん)をあげ左の
手にうつすべしもし
左手におかば左にて取
すぐにふたをひらき椀
をあぐべし箸の取直(とりなほ)し
やう引汁の所にて見
合せしるべし吸ものは
てうしの出るを見合せて
くふべしまつ実(み)をくひ
汁を二口ほとすひて
【頭書・左丁】
その後(のち)は心にまかすべし
引汁は箸をさかさまに
取直し無名指(むみやうし)小指
両指にてにぎり大指
人さしゆび中の指にて
椀を取あげ右の手に
うつし先汁をすひ後
に箸をもとのごとくに
順(じゆん)にとり直(なほ)して実(み)を
くふべし下におくには
又右の手にうつして
おくべし
○婦人(ふじん)は猶さらの事
にてものごと尋常(じんじやう)に飯(めし)
も大ぐちにくふべからず
汁(しる)はくちおと高(たか)く長(なが)く
【本文・右丁】
御 事(こと)まづ〳〵御 恙(つゝが)なふ何より
御めてたく存上まいらせ候御 見廻(みまひ)
まで早々(さう〳〵)申上まいらせ候かしく
○疱瘡(ほうそう)酒湯(さかゆ)悦(よろこひ)の文
かへす〳〵こなた母事(はゝこと)も
御あねさま御事御 疱瘡(ほうさう)
【本文・左丁】
よろしく御よろこひ
御 軽(かろ)く御ひたちなされ御さゝゆの
申上候やう申付まいらせ候
御 祝(いは)ひとて赤飯(せきはん)御おくり
めてたくかしく
被_レ 下 有(あり)かたく御めてたく存上まいらせ候
こなたよりはろく〳〵御 見舞(みまひ)も
不_二申上さて〳〵申わけなく