東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

頭書萬用婦人手紙之文言 - 翻刻

頭書萬用婦人手紙之文言 - ページ 38

ページ: 38

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【頭書・右丁】 ○茶菓子(ちやぐわし)出るときは 盆(ぼん)を右の手にて取上け 左の手にうつしやうじを 取りくふべし ○後段(ごだん)の菓子めい〳〵に 出るはよし若(もし)廻(まは)り菓子 ならば上客 相伴(しやうばん)に辞義(じぎ) して後 紙(かみ)をいだして よき程(ほど)に取相伴の前へ 差出(さしいだ)すべしよき菓子を ゑりとるは見ぐるし ○茶(ちや)ぐはしをはらば上 客より立て手水(てうづ)つかふ べし此時 濃茶(こいちや)の出る ならばていしゆ持来(もちきた)る 茶わんを上客 請取(うけとり)て 【頭書・左丁】 いたゞき座(ざ)におき上客 次の人へのめといふおの〳〵 あつく辞義(じぎ)して上客に ゆづる上客 互(たがひ)に辞退(じたい) せば茶さめ申べしといひ てとりあげ三口のみて 我(わが)吞(のみ)たる所を指のはら にてぬぐひ次の人へ渡(わた) す次の人 受取(うけとり)上客の 呑たる所をわが前へふり むけいたゞきのみて前の ごとく次第にのみ末座(ばつざ)の 人にいたらばのみ終(をは)りたる 茶椀(ちやわん)を上客へもどす也 上客受取 茶(ちや)の香(か)を かぎちやわんを見て次へ 【本文・右丁】   ○逗留(とうりう)見廻(みまひ)の文   返(かへ)す〳〵御つれ〳〵のふしは 愈々(いよ〳〵)御さへ〳〵敷(しく)御入候はんと   ちとこなたへも御はなしに 御めて度存上まいらせ候さては   御出下さるべく候このせつ 此程(このほと)より永々(なか〳〵)の御 逗留(とうりう)   所々(しよ〳〵)開帳(かいちやう)にてにぎはひ候まゝ 嘸々(さぞ〳〵)御つれ〳〵さつし上まいらせ候 【本文・左丁】   御とも申たく候いつれにても 此品(このしな)宿(やど)にてこしらへ候まゝ   こなたへ御こし御まち申 さもしき品には候へとも御 慰(なくさ)み   上まいらせ候かしく ながらしんじ上まいらせ候こなた事も 見合(みあはせ)候て御 見舞(みまひ)に上(あが)り山々 御はなし申上べくとたのしみ