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【頭書・右丁】
[婚礼作法(こんれいさほう)の次第(しだい)]【四角枠で囲み】
○先(まづ)はじめに媒(なかうと)世話(せわ)を
なしていよ〳〵相談(さうだん)とゝ
のひて聟(むこ)の方より良(りやう)
辰(しん)をえらみ結納(ゆひのう)の品々
遣(つかは)すなり俗(ぞく)にこれを
たのみの證(しるし)といふ此 礼(れい)を
なしては再(ふたゝ)び変替(へんかへ)する
ことなく夫婦(ふうふ)やくそくの
はじめの礼(れい)なり結納(ゆひのう)
上輩(じやうはい)ならば七 荷(か)七 種(しゆ)
中分(ちうぶん)は五荷五種次は
三荷三種しうとしう
とめへも小袖(こそで)目録(もくろく)樽(たる)
肴(さかな)いづれもその分限(ふんげん)に
【頭書・左丁】
よりて相応(さうおう)の品 遣(つか)はす
べし舅(しうと)よりも聟(むこ)の
方へ祝義(しうぎ)同様たるべし
女より夫(をつと)へはつかはすに
およばず
○婚礼床(こんれいとこ)のかさりは
上々のこんれいならば座(ざ)
敷(しき)もあらたにして床も
三間床なるべし二間
床ならば外につけ床ある
べし女房(にようばう)の道具(どうぐ)は
娵(よめ)の方より女中前日
来りてかざるべしみづし
黒棚(くろだな)も床の次の方に
かざるべしくろ棚は元(もと)
ふたつ棚(だな)といひしが
【本文・右丁】
仰上られ下さるべく候めでたくかしく
○留守見舞(るすみまひ)の文
かへす〳〵事により候はゝ
こなたせはしきまゝ御たつねも
夕かた御はなしなから
不申上候 嘸々(さぞ〳〵)御 留主中(るすちう)御 淋敷(さびしく)
御たつね申上べく候何も〳〵
御入候はんと存あけまいらせ候
【本文・左丁】
御めもしにやま〳〵申上へくと
幸(さいわ)ひ外(ほか)より貰(もら)ひ候まゝこのしな
のこしをきまいらせ候かしく
御めにかけまいらせ候 誠(まこと)に〳〵
御はもしには候 得共(へども)只々(たゞ〳〵)御
見舞(みまひ)の心(こゝろ)ばかりと御くみなし
下さるべく候めで度かしく