東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

頭書萬用婦人手紙之文言 - 翻刻

頭書萬用婦人手紙之文言 - ページ 43

ページ: 43

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【頭書・右丁】 [婚礼作法(こんれいさほう)の次第(しだい)]【四角枠で囲み】 ○先(まづ)はじめに媒(なかうと)世話(せわ)を なしていよ〳〵相談(さうだん)とゝ のひて聟(むこ)の方より良(りやう) 辰(しん)をえらみ結納(ゆひのう)の品々 遣(つかは)すなり俗(ぞく)にこれを たのみの證(しるし)といふ此 礼(れい)を なしては再(ふたゝ)び変替(へんかへ)する ことなく夫婦(ふうふ)やくそくの はじめの礼(れい)なり結納(ゆひのう) 上輩(じやうはい)ならば七 荷(か)七 種(しゆ) 中分(ちうぶん)は五荷五種次は 三荷三種しうとしう とめへも小袖(こそで)目録(もくろく)樽(たる) 肴(さかな)いづれもその分限(ふんげん)に 【頭書・左丁】 よりて相応(さうおう)の品 遣(つか)はす べし舅(しうと)よりも聟(むこ)の 方へ祝義(しうぎ)同様たるべし 女より夫(をつと)へはつかはすに およばず ○婚礼床(こんれいとこ)のかさりは 上々のこんれいならば座(ざ) 敷(しき)もあらたにして床も 三間床なるべし二間 床ならば外につけ床ある べし女房(にようばう)の道具(どうぐ)は 娵(よめ)の方より女中前日 来りてかざるべしみづし 黒棚(くろだな)も床の次の方に かざるべしくろ棚は元(もと) ふたつ棚(だな)といひしが 【本文・右丁】 仰上られ下さるべく候めでたくかしく   ○留守見舞(るすみまひ)の文   かへす〳〵事により候はゝ こなたせはしきまゝ御たつねも   夕かた御はなしなから 不申上候 嘸々(さぞ〳〵)御 留主中(るすちう)御 淋敷(さびしく)   御たつね申上べく候何も〳〵 御入候はんと存あけまいらせ候 【本文・左丁】   御めもしにやま〳〵申上へくと 幸(さいわ)ひ外(ほか)より貰(もら)ひ候まゝこのしな   のこしをきまいらせ候かしく 御めにかけまいらせ候 誠(まこと)に〳〵 御はもしには候 得共(へども)只々(たゞ〳〵)御 見舞(みまひ)の心(こゝろ)ばかりと御くみなし 下さるべく候めで度かしく