東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

頭書萬用婦人手紙之文言 - 翻刻

頭書萬用婦人手紙之文言 - ページ 44

ページ: 44

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【頭書・右丁】 婚礼(こんれい)にふたつといふ ことをいみて黒棚といふ これにかざる道具(どうぐ)おき 所あり貝桶(かひおけ)は床にかざ るべし女房の衣服(いふく)は 別(べつ)に衣桁(いかう)にかけて かざるべし上輩(じやうはい)はその 夜(よ)七ツかけてかざる三ツ にとりてかへて五ツかけ 五ツに三ツかけべし衣(い) 桁(かう)は二ツも三ツもあるべし 手ぬぐひかけはいかうより 上座たるべし床の間 には女房の持せたる夜(よ) 着(ぎ)蒲団(ふとん)けせうの間 ならはこゝに化粧道具(けしやうどうぐ)も 【頭書・左丁】 かざり置べし ○小袖(こそで)台(だい)につみやうは 常(つね)のごとくにして袖を かへさぬなり ○むかひ小袖とて其夜 にいたり聟(むこ)の方より 遣(つか)はすものなり小袖 一かさねなり衿(ゑり)とゑり とを合せ糸(いと)にて綴(とぢ)て つかはすなり ○輿(こし)請取(うけとり)わたしは家(いへ) のをとなたがひに出て 門前にむしろを敷(しき)輿(こし) をすゑてたがひに祝義(しうぎ) をのべそれよりこなたの 人 輿(こし)を請取(うけとる)なり貝(かひ) 【本文・右丁】   ○帰宅礼(きたくれい)の文   返す〳〵あまり御はもしには 一寸としめし上まいらせ候さては   候得とも此品々御子さまかたへ こなた鶴(つる)左衛門事 道中(とうちう)   御上ケ被下べく候ま事に 何の障(さはり)なく夜前(やぜん)帰(かへ)り候て   御みやけの印(しるし)ばかりに御さ候 いまだいづかた様へも参り不申候 【本文・左丁】   めてたくかしく 留主中(るすちう)は御 心(しん)もじに御なし 被下やま〳〵有かたく早速(さつそく) 御 礼(れい)に上(あが)り可申所 旅労(たびづか)れにて 自由(じゆう)ながらそのよし こなたより申上候やう申おりまいらせ候