東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

頭書萬用婦人手紙之文言 - 翻刻

頭書萬用婦人手紙之文言 - ページ 48

ページ: 48

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【頭書・右丁】 日をえらむあしき日に たちぬひすれば歌(うた)を となふるなどむかしより 例(ためし)あり衣(い)ふくは衣(い) 食住(しよくぢう)の三ツのうちに して人の身(み)大切(たいせつ)の物 なれば麁末(そまつ)にせざる つゝしみなるべし此ゆへに よく身をたしなみ日を えらむべし其内 申(さる)の日 もの裁(たつ)ことあしし ○衣装(いしやう)をたつ時の歌(うた)  ちはやふる神のをし  へを我ぞしる此やど  よりも富ぞふりぬる  あさひめのをしへ初めし 【頭書・左丁】  から衣たつ度ごとに  よろ こびぞする ○いそぎのものたつ時は 日のよしあしをもゑらま さるゆゑ此歌を三 返(へん)とな へたる上ものたつべし  つのくにのあしきゑび  すのきぬたちて入日も  時もきらはざりけり  からくにのあられゑびす  のきぬなれば日をも時  をもきらはざりけり ○洗(あら)ひすゞきすることは 下さまの女なすわざ ながらこれも心かけてよし 麁服(そふく)なりともあらひ 【本文・右丁】   上ケ申へく候ぜひ〳〵御かし 御存知之通物入多き中   下され候やう御ねかひ申上 申出かたく叔母(おは)かたへ申遣し   まゐらせ候いづれにも 候得とも是も此 節(せつ)すぐれ   御めんだうさまなから御かへり事 不申 夫(それ)ゆへ才覚(さいかく)もむつかしきよし   御なし下さるへく候かしこ 申 越(こ)し候何とそ〳〵申上かね 【本文・左丁】 候得とも金子(きんす)拾五両ほど むかふ五日(いつか)まて御とりかへ御かし 被下候やう御 願(ねが)ひ申上まいらせ候 誠(まこと)に〳〵きのどくさまに 存上候へとも差当(さしあたり)りいたしかたなく