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【頭書・右丁】
日をえらむあしき日に
たちぬひすれば歌(うた)を
となふるなどむかしより
例(ためし)あり衣(い)ふくは衣(い)
食住(しよくぢう)の三ツのうちに
して人の身(み)大切(たいせつ)の物
なれば麁末(そまつ)にせざる
つゝしみなるべし此ゆへに
よく身をたしなみ日を
えらむべし其内 申(さる)の日
もの裁(たつ)ことあしし
○衣装(いしやう)をたつ時の歌(うた)
ちはやふる神のをし
へを我ぞしる此やど
よりも富ぞふりぬる
あさひめのをしへ初めし
【頭書・左丁】
から衣たつ度ごとに
よろ
こびぞする
○いそぎのものたつ時は
日のよしあしをもゑらま
さるゆゑ此歌を三 返(へん)とな
へたる上ものたつべし
つのくにのあしきゑび
すのきぬたちて入日も
時もきらはざりけり
からくにのあられゑびす
のきぬなれば日をも時
をもきらはざりけり
○洗(あら)ひすゞきすることは
下さまの女なすわざ
ながらこれも心かけてよし
麁服(そふく)なりともあらひ
【本文・右丁】
上ケ申へく候ぜひ〳〵御かし
御存知之通物入多き中
下され候やう御ねかひ申上
申出かたく叔母(おは)かたへ申遣し
まゐらせ候いづれにも
候得とも是も此 節(せつ)すぐれ
御めんだうさまなから御かへり事
不申 夫(それ)ゆへ才覚(さいかく)もむつかしきよし
御なし下さるへく候かしこ
申 越(こ)し候何とそ〳〵申上かね
【本文・左丁】
候得とも金子(きんす)拾五両ほど
むかふ五日(いつか)まて御とりかへ御かし
被下候やう御 願(ねが)ひ申上まいらせ候
誠(まこと)に〳〵きのどくさまに
存上候へとも差当(さしあたり)りいたしかたなく