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【頭書・右丁】
ことみな親のをしへなく
道(みち)をまもりわきまへる
ことをしらしめきるゆゑ
なりいはんや後世(ごせ)を
もがひて財宝(ざいほう)をなげ
うち人倫(じんりん)の道(みち)を知(しら)ず
ましてやさしたるよき
こともなきで身(み)のさい
はひを祈(いの)るはまことに愚(ぐ)
痴(ち)のいたりなり菅家(くわんけ)の
おんうたにこゝろだに
まことの道にかなひなば
いのらずとても神(かみ)や
守(まも)らんよく〳〵此 歌(うた)を
詠吟(えいぎん)してさとるべし
今世(こんじやう)だによくをきめば
【頭書・左丁】
後世(ごしやう)とてもひつかひ
なく子孫(しそん)永(なが)く繁昌(はんじやう)
してめでたけるべし
[ 七夕祭(たなばたまつり)の事(こと) ]【四角枠で囲み】
七夕まつりは七月七日の
夜(よ)織女(しよくじよ)銀河(ぎんが)をわた
りて牽牛(けんぎう)にあふと
むかし桂陽城(けいやうじやう)の武丁(ぶてい)
といふもの言【立ヵ】いたせし
よりつたへてさま〴〵の
菓物(くわぶつ)をそなへてこれを
まつるを乞功奠(きつかうでん)【乞巧奠の誤】といふ
そのまつりの次第(しだい)茅萱(ちがや)
の葉(は)をしき瓜菓(くわ〳〵)を手(た)
【本文・右丁】
候得とも此度(このたび)の事は御 断(ことはり)
申上候やう鶴助(つるすけ)申おり候
扨々(さて〳〵)外(ほか)にてもなく御 許(もと)さまより
折角(せつかく)之 仰(おほせ)下候御 事(こと)御 断(ことはり)
申上 思召(おほしめし)の程(ほと)恥(はぢ)入候御事と
【本文・左丁】
存あけまいらせ候 誠(まこと)に〳〵よく〳〵の
事と思召(おほしめし)下さるへく候 猶(なを)
御めもじのふしと申残し
まゐらせ候めて度かしく
○金子(きんす)催促(さいそく)の文